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ある日のtwitter

 「東電職員の子供を無視したらいい。」

 そんなツイートが流れた(今は原文消されているようです…。)。まあ、乱暴な話ではあるが…。ただ乱暴と非難するだけではこの問題の本質を理解するのは難しい。

 もちろん私も強い憤りをこのつぶやきに対して抱いたわけですが、なぜこの文章を読んでいて憤ったのか考えてみると、実は現代の医療体制を破壊することもいとわないような”医療ジャーナリスト”の発言にも結びつく。根底には、現状存在するものに悪が含まれるのなら、それは周囲もろとも破壊→再構築で改善すべき、という思想が含まれていそう。

 この医者は悪だ→そんな医者を雇っている病院も悪だ→そう、みんなグルなんだ→だからネット攻撃だ、ビラ散布だ…となる。

 一連の行動を見ると医療に改善を求めているのか、病院を潰したいのか、目的と行動の結びつきに疑念を覚えるような市民運動的な病院敵視運動やサイトなどもある。先に破壊→再構築と書いたが、そのような市民運動を行う輩に「再構築」ができるとも思えない。結果は、失うだけなのだ。(秋田の上小阿仁村などはそのパターンですね。)

 自分たちのニーズに合わなくなった、もしくは気に入らない医師を追い出す運動を、絶対にしてはならないとは私は思わないけど、少なくともその運動で得られた「結果」に対する責任は負うべきだろう。その後の再構築のことを考えずに破壊的活動など行ってはいけない。

 破壊衝動は連鎖する。そういう言動を見聞きするにつけ、自分も破壊衝動にかられるところが怖い。そういう発言をした人間とそれが属する組織や思想に対しての破壊衝動だ。時に日本の社会すべてに向けられることもある。時々、臨床医は自分に不適格なんじゃないかと思うくらい。そして強い自己嫌悪に陥る。結局、破壊衝動にかられた文章は、それを読む者にさらなる破壊衝動を引き起こす。

  この発言を通じて、医療に対して余りに破壊的な発言をする”医療ジャーナリスト”の発言に対して、言ってること自体は完全には間違いではないのに、しっくりこない、憤りすら覚える理由がよくわかった。また一つ自分の中での葛藤が解決された。

 そういう発言をする輩は反論すればするほど、「だからお前たちは」と、更にヒートアップする。反論した側の議論を封じ込めるのではなく、自分たちの主張を更に先鋭化させ攻撃力を高めることで、主張を強める。競技ディベートの(やや反則的な)一戦術ではあるが、これを実社会でやっては明らかに悪用。(筆者註・本物の競技ディベートでこれやったら、ちゃんとした審査員は討論で反論ができてないということで減点の対象になります。)。

 でも、実際に「朝まで生テレビ」とか、「TVタックル」とか見てると、そういう議論…ではなくただの「言い合い」が多いのです。有効な議論がされないので、こういった番組は見るだけ時間の無駄と思っています。

 事実というものは、特に医療関係ではそうですが、ちゃんとそれなりの場所で、他人の目に晒して、矛盾のない事実だと認められないと、本当の事実とは言えません。原発問題にしろ、被災地の医療事情にしろ、私も含め多くの国民は、「真実」なんてダイレクトに知ることはできません。だからあくまで与えられた情報から類推するしかないのですが、最低限他人の反論を真正面から受け止め、対応する形での議論ができるのでなければ、デマとか、デタラメを大声で叫んでいるだけととられてもこれは仕方がありません。特に特定のカテゴリーに属する人間や組織への攻撃はその声や破壊力が大きければ大きいほど、あるいは情報源が「由緒正しい」ものであるほど、信じ込んでしまいがちですが、

 「真実性・信頼性」と「声の大きさ・攻撃の勢い/破壊力・情報源の由緒正しさ」は、まるで違うものです。

 とくにtwitterなどのネット媒体を情報源としている人は(既存マスコミもですが)、十分気をつける必要がありそうです。

 私も重々、気をつけます。

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