日記・コラム・つぶやき

枚方市保健所の動画。

一般向けの保健所紹介動画ですが、個人的にはいいと思います。
私も実は、某所に仕事関係の動画を上げているのですが、
自分でこういうのを作れと言われると…。
大体(中略)が認めてくれるかな…(汗)

やっぱりすごいですね、枚方市保健所。

北海道の保健師募集動画

北海道の保健師募集動画を作ったとのことですので紹介します。
広報広聴課公認の公式の動画です。

「動くよ!広報紙ほっかいどう」No.49 北海道保健師の募集について

興味のある方は動画の最後の方でQRコードが出てきますので
そちらからどうぞ。

神戸大学「不適切」入試について考える

はじめにお断りしておきますが、このエントリーも含めブログの内容に関してはすべて筆者の個人的見解であり、所属する組織は一切関係ありません。

 

    神戸大:医学部推薦入試で医師不足地域受験者に加点https://mainichi.jp/articles/20181123/k00/00m/040/148000c



 一連の医学部入試「不正」事案に関連して、神戸大学で「いわゆる僻地・医療過疎地」出身者の点数を嵩上げしていたことが発表されたようですが、私としては、

よくやった!神戸大学!!

と心の底から快哉を叫びたいところです。

たしかに、「大学という教育機関」が、入試を受けたものの属性で区別・差別を行うことは良いか悪いかと言えば、良いとは言えないでしょう。

しかし、「医師という職業人養成機関」であり、地域医療を担う責任を持たされた医育機関として考えれば、これはある意味当たり前の判断とも言えるものです。

そもそも僻地・医療過疎地出身の高校生・受験生は、偏差値価値観的には大きなbehindを背負っていることはもう明らかですし、また今のところはっきりしたデータは寡聞・不勉強にしてわかりませんが、都会出身者よりも僻地出身者の方がへき地・医療過疎地の医療を担ってくれる可能性が高いと考えるのは自然なことです。

それこそ不適切かもしれませんが、家庭環境や経済環境に恵まれない人を優先して選べばもっといいかもしれませんね。大学院進学や留学なんてある程度、実家などの経済的基礎がなければできないし、そのような人は、学問的に上に行くことより収入の多いへき地や離島に好きこのんで行くでしょうから。実例はあります。私がそうでしたから。

むしろ偏差値やワンポイントの試験の点数だけで選んでいることが医者がへき地に行きたがらない原因の一つになっている可能性だってあるわけで、私の立場で言うのも難ですが、これは地域枠に奨学金を被せている自治体単位で考えてもよい政策であると思います。それを「学問の府」である「大学」が自主判断で、しかも入試点数の嵩上げという手段で、かつ明示せずに行ったからこれだけ非難を浴びているわけです。

かつて自治医大の学生時代の臨床実習中に、とある科の指導医の先生に

「うちの大学のように決められたカリキュラムをこなして、卒論もなく試験合格のみを目標に人材を作りだして輩出し、行き先もほぼ決められているなら、別に大学じゃなく医学専門学校でいいんじゃないですか? 大学を名乗るなら純粋に学問の場であるべきで、今の状況は不健全と思います」と生意気にも意見したところ、

「君は自分が患者として『大学も卒業していないどこの馬の骨ともわからないあんちゃん』に診られたいのかね?」と言われたのを思い出しました。

日本の医科大学・医学部というのは他学部と全く異なる位置づけがされています。文科省の管轄下にあり、「大学」を名乗っていますが、医師の人数調節のため入学時点から既に人数調整がされ、実質的に「職業訓練校」です。

大学とは本来「学問の府」であり、「学問の自由」の名の下、自治権も確保され、入学者を選ぶことも、研究内容も、指導内容も、そして卒業後の進路にしても全て自由なはずです。実際に多くの学部では、自分の専門分野をそのまま職業としてストレートに活かせる人はむしろ少ないとされています。それを理由に医学部を目指す人もいるくらいです。

しかし、医学部卒業生は国家試験に何度も失敗したりなどの特殊事情がない限りほとんどの人は医師あるいは医療関係の仕事に就きます。

大学医学部における医師養成には多額の国家予算・自治体予算が組み込まれており、ドロップアウトした人間は「税金泥棒」扱いされます(さすがに「一人一億」は都市伝説ですが)。「医学部はつぶしがきかない」とは使い古された表現ですが、だからこそ入学時点での人数コントロールが利きますし、大学側としては一人でも脱落者を減らすことに躍起になるわけです。そうでないと、大学が税泥扱いされかねませんから。

つまり、日本の医科大学・医学部は、「学問の府」でありながら、「医師養成専門学校」でもあらねばならないというハムレットのような状況に長年置かれてきたわけです。
そしてその時々の都合で「大学」であることと「医師養成機関」であることを使い分けることを余儀なくされたわけです。


東京医大はどうかわかりませんが、少なくとも神戸大学は、「医師養成専門学校」としての「地域で働く医師を輩出する」という社会的責任を果たそうとした結果がこれだと思いますし、

それを「不正」という一言でくくって一方的に批判してよいものなのでしょうか???

 

すでにいろんなところで「実質医局枠」と化している現行の地域枠の「運用」には個人的には批判的であるものの、これは「許される不公平」ではないでしょうか。

学問の場である大学入試に属性による差別を持ち込むことが愚かであることは否定しませんが、「政策」「施策」として考えたとき、「純然たる公平」イコール「社会正義」とは必ずしも言えなくなります。そのことをよく考えるべきです。

私ごときが20年以上も前に気づいていたくらいですから、おそらく大学医学部のハムレット状態には旧厚生省も旧文部省も当然わかっていたはずで、本件については

そのような状況を長年にわたり(たぶん)わかっていながら放置してきた旧厚生省・旧文部省の責任は重い

と言わざるを得ません。

私個人としては、

・国公立医学部は全て「大学校」に組織改編し、文科省の支配下から離す。

・その上で各国公立医学部は純粋な「大学院大学」とし、そこでは学問の自由、大学自治権は全面的に保証する。(「医局人事」の問題はまた別。ここでは触れません)

 が、最もすっきりして良いとは思いますが(私立大学医学部の問題は残りますが、それは突き詰めて考えると、ちょっと大きな声では言いたくない方向の結論にしかならないので、ここでは触れません)、

いずれにしても、神戸大学が本気で僻地医療を考えてこのような施策をとっていたのであれば、その一点に関しては

神戸大学グッジョブ!

と本気で思いますし、

・医師を目指す高校生・受験生のための教育資源は大都市に大きく偏在している。

・学習能力の評価に当たって用いられる「偏差値・試験点数」は、教育資源の多寡や環境に大きく修飾される。

という現実からも、

今回の神戸大学の一件を一方的に「不正」「不適切」として、「学問」の立場からのみ断じてしまってよいものではないと私は思いました。

Care Do 北海道 2018

道内の保健・医療・福祉・教育に携わる人達が
一堂に会し、ゆるくつながるためのイベント「Care Do 北海道」が
今年も7月21日(土)に小樽で開催されました。

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1回目の開催にゲストスピーカーとして呼んでいただいたご縁で、
身体の空いているときななるべくお邪魔するようにしています。

諸事情で今年の参加は正直諦めていたのですが、
たまたま前日の20日に札幌で仕事の会議があり、
週末も札幌に残ることができたので、参加させてもらいました。

1回めから参加や運営に携わっている方々ともお会いでき、
楽しいイベントになりました。

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琉球大学の臨床倫理士の金城さんの講演も
目からうろこの新しい視点を与えてくれるもので、
実際の対人業務がそんなに多くなくなってしまった私にも参考になるものでした。

今回の集まりがきっかけで、実は仲間内でちょっとした企画を立ち上げることに
なりそうです。

詳細はまだ公表できないのですが、
実現すれば北海道の地域ケアの分野でがんばる若い人材の励みになる
面白い企画になると思っています。

いろいろ固まりしだい、こちらでも続報を出します。

それでは、また!

医師の長時間労働の原因は本当に「応召義務」なのか?

医師法第19条 診療に従事する医師は、診察治療の求めがあった場合には、正当な事由がなければ、これを拒んではならない。
もう報道などでご存じの方もいらっしゃると思いますが、これがいわゆる医師の「応召義務」の法的根拠となっています。
その法解釈の中で、時間外であることは、診療を拒む「正当な事由」とは認められないとされています。
報道機関のアンケート記事などでは、各病院はこの「応召義務」こそが諸悪の根源であるかのように答えた…
というような書かれ方がされています。
果たして、本当にそうなのでしょうか?
たしかに、救急告示病院などでは夜間、当直医が専門外であっても、
ある程度の規模以上の病院であれば各科オンコール待機当番(※)が呼べることを前提に
休日・時間外であっても急患を絶対断らないことを旨とする施設もありますし、
それは明らかに時間外が増える原因になっています。
ただもう、そこはある意味しょうがない部分があります。
それを減らそうと思ったら、専門分野の休日診療まで所属大学医局や
周辺の医療機関にアウトソーシングするしかない。
でもそれは、問題のありかを右から左に移しているだけで、
医師の長時間労働の解決にはなり得ません。
ただ、私はそれがメインとは思えないのです。(もちろん重要な一部ではありますが)
9時5時」という言葉があります。
いわゆるサラリーマンや公務員の定時を示して(ある意味揶揄して)使われる言葉ですが、
通常、臨床の医師は、この9時5時の間に外来診療・検査・手術・入院病棟の処置を行います。
(もちろん大手術があったり、定時ぎりぎりに重い症状の患者さんが来たりすれば
 当然それだけ終了自体が遅くなります。
 さすがにそういう場合は残業手当を出してくれる病院もあります)
しかし、入院患者を受け持っている場合、病院に到着して朝一番にやることは、
病棟に入院している患者さんの回診と状態把握です。
通常外来診療は朝8時半とか9時とかから始まるので、
外来のある日は、それまでに回診や回診の結果を受けた病棟ナースへの指示出しは
「終了していなければ」なりません。
ちなみに私の場合は、入院患者の受け持ち数は病院によっても異なりますが
数名であったこともありますし、最高で49人の入院患者を担当しました。
(私の世代くらいだともっと多い人も当たり前にいますので、特別に多いわけではありません)。
この回診を外来や午前中の内視鏡検査の前に終わらせるとしたら、
どう考えたって、朝7時くらいには出勤していないといけません。
現実的にはもう30人を超えたあたりから
検査入院などでまず急変や状態悪化の可能性のない患者さんの回診を
夕方以降のみに行うとかしていましたし、
そうでないと「時間内」の業務に影響が出てしまいます。。
また、病棟を受け持っていると当然に土日や休日にも回診が必要になります。
病院管理職や科のトップがそこをちゃんと調整しているところでは、
土日や休日の回診は当番医師が行うようにしているところもありますが、
現実には学会などで勤務地を離れる医師以外は土日休日は全ての医師が
病棟回診をしている科も未だに珍しくありません。
当たり前ですが、それらは全て、手当の出る出ないにかかわらず時間外労働です。
さらに、当たり前のように早朝や、明らかに定時を過ぎている18時とか19時とかに、
カンファレンスや勉強会・論文の抄読会などが恒常的に設定されていたりもします。
むろん代休などはありません。
これらは、「医師の自発的な勉強」の名の下に、残業手当などは出ていないことがほとんどです。
ただ、現代の医療はチーム医療である以上、
カンファレンスや勉強会・抄読会を時間外だから欠席するなんてことは
事実上絶対に許されません。
それから、介護保険の主治医意見書、保険会社の診断書、入院患者さんの退院サマリーなど、
書類の作成作業があります。
学会や研修などでの発表の準備などもあります。
実際の患者さんのデータを症例報告で扱ったりする以上、
今やこれを家に持って帰って作業を行うことは許されません。


先述の通り、医師の「時間内」は外来・検査・手術など「直接患者さんを診る時間」と認識されています。
従って、たまたま「時間内」に空き時間ができればそういう作業も当然やりますが、
実際にはそのような作業は5時過ぎてから(日によってはその後に行われるカンファレンスや勉強会が終わってから)始めるのが多くの医師の常だと思います。
ちなみに、介護保険の主治医意見書の遅れが、介護認定の遅れの主要な原因であると言われていますが、
私に関して言えば、こういった書類・診断書は特別な事情がない限り、
手元に届いた当日に作成するようにしていました。
後でまとめてやることもできなくはないのですが、そのような書類が机上に積み上がると、強いストレスを感じるので、
これらの書類は当日中に、退院サマリーも患者さんが退院した当日中にはほぼ必ず作成するようにしていました。
あともう一つ恒常化していたのが、勤務時間外に行われる患者さんの家族の説明です。
病状説明と言ったって、仕事を持った社会人はなかなか平日日中には来られないわけです。
また、遠方から来られるご家族もいます。
一方で医師の側にも平日日中は外来や手術・処置・検査があったりしてそういった家族への対応ができないので、
お互いにとって夕方以降の「時間外」や「休日」の説明は都合がよかったりするのです。
私の場合は家族説明は緊急時以外は16時~17時半くらいに設定することが多かったのですが、
18時とか19時にアポイントを入れて家族に説明を行っている医師は、ごく当たり前に存在します。
通常はそのような場合でも時間外手当は出ない施設が多いと感じています(私は請求していました)。
ここに、「とある田舎の消化器内科医」の典型的な1週間を示します。
図をクリックして拡大で御覧ください。
1week
これ自体はフィクションですが、私の実体験に即して医師のワークライフバランスに関する講義用に作成したものです。
時間内(9時~5時)にやっている仕事と、それ以外にやっている仕事の違いに着目してください。
なお、この例を作るに当たってモデルとした複数の病院のうちの一つは
スケジュールを組む管理職医師が大変良心的で、
朝カンファこそ時間外でしたが、定時後の夜に会議を組むことが
ほとんどない病院でした。 
ここまで見ておわかりと思いますが、
医師の時間外の生じる原因には「応召義務」とは関係のない部分の方がむしろ多いという印象です。


そしてそのベースには臨床医側の「定時の勤務時間は患者を診るための時間である」という認識と、
病院経営サイドの「時間内には病院の収益を生む業務に集中してほしい」という利害が、
たまたまうまく噛み合って一致したという背景があると思います。
しかしながら、例えばカンファレンスや勉強会は時間内に組むとか、
余りに急患による時間外出動や時間外の家族説明の多い医師に対しては、夏休みなどに色をつけたり、
秋休み・冬休みなどの形でどこかで代休を組むだとか、
外来の開始時間を医師によってずらすだとか、
書類の作成は可能な部分をクラークさん(※※)にお願いするとか、
週に半日くらいは書類作成などのためのフリーな時間を作れるようなシフトを組むだとか、
家族説明を時間内に行えることや同じ内容の説明を2度も3度も医師にさせないよう
病院全体としてお願いするとか、
病院管理職・経営サイドの配慮でできることはそれなりにあるはずです。
「応召義務」は確かに医師の時間外労働を長時間化する原因の一つにはなっていますが、
それ以外の原因については、上記に挙げたごとく、
病院管理職や病院経営サイドの配慮である程度コントロール可能なものもあるはずです。
その部分の改善を怠ってきたエクスキューズに、コントロール困難な要素である「応召義務」が使われているように感じられてなりません。
医師の時間外労働に手を付けようというなら、
病院管理職や病院経営サイドの認識が「イマドキの研修医・若手医師」以上に変わる必要があります。


病院管理者の資格にへき地勤務要件を入れるくらいなら、
むしろ労働衛生や部下の管理術を学ばせた方がいいと思っています。


少なくとも、院長や副院長、科の部長と言われている職にある医師や、
病院経営サイドは、それぞれ管理職や経営といった「本来業務」をもう少しきちんとやるべきではないかというのが、
14年間臨床に携わり、うち2年を病院管理職として過ごした私の率直な意見です。


それだけでも、医師の長時間労働は結構改善されるのではないかと思っています。
(※)オンコール待機当番:病棟入院患者の急変時や自分の専門の患者、自分の科のかかりつけ患者の来院に備え、自宅や病院周辺で待機している医師のことです。実際に業務が発生した時以外は基本無報酬である場合が多いです)
(※※)クラークさん:病院・診療所で病棟や外来に配属され、PCへの入力作業や書類作成のうち医師や看護師などの医療従事者がどうしても直接行わなければいけない作業でないものを代行してやってくれる事務職員さんです。医療事務の派遣業者さんに外注する場合もあります。

健診と大腸カメラと自分の人生について

ご無沙汰しております。
さて、突然ですが、職場健診に引っかかり、明日大腸カメラを受けることになりました。
いわゆる「コロノスコピー」というやつです。

術者としては2000件くらいやっているのですが、自分が受けるのは初めてです。

さて、便潜血はもとより大腸がんを見つけるためにやっているわけであって、
腺腫性ポリープという大腸がんになるタイプのポリープがあったら、大きさにもよりますが
その場で切り取ってしまうことも可能です。
これまで大腸スコープを受けたことがないので、不幸にも進行がんで見つかってしまった場合でも
全身検査で治癒可能と診断されれば、手術をすることになります。

しかし、これまでの情報がないということは、すでに手術ができない
(手術をすることが良い結果をもたらさない)状態になっていることも
考えられるわけで、期せずして自分の人生について考えてしまいました。

もう43歳ですし。心は永遠の18歳なんですがね…。

そのような状態であれば、通常なら進行を遅らせ、
元気で生きられる期間を延ばすことを目指して
抗癌化学療法をメインとした治療、
そして緩和ケアと呼ばれる心と体の症状を和らげ、負担を取る治療を
受けることになります。
(誤解の向きがあるようなので、念のため言っておきますと、
 緩和ケアというのは末期と診断されてから受けるものではありません。
 がんと診断された時から始まるものです。)

当然、そのような時は自分の人生をどうしまっていくかを考えなければなりません。

家族もいますので、家族との時間も大切ではありますが、
私は今専門にしている公衆衛生・地域保健のほかにも、
職業ではありませんが、「全国の自動車通行可能国道の完全走破」という
もうひとつのライフワークがあります。
今は子供もいて、週末は単身赴任先から帰って少しでも
子供との時間を作らなければならないので、ストップしていますが、
自分にとって大事なライフワークであることには変わりありません。

私は仕事にすべてを賭けているわけではありませんので、
そうなった以上、早期に仕事は辞め、もうひとつのライフワークに走ります。
死ぬ前になんとしても、日本の国道を走りきりたい。

これらは自動車の運転を伴う趣味なので、
コントロール困難な痛みが出てくるようになり、
オピオイド(いわゆる「モルヒネ」の仲間を総称してこういいます)が始まってしまえば
もう無理です。
そうでなくとも、抗がん剤による体調不良、あるいはがんそのものによる(「悪液質」というやつです)
体調不良なんかがあれば車の運転どころではなくなります。
そして抗がん剤を始めてしまうと、骨髄抑制(白血球や赤血球が減ってしまうこと)の
経過観察をしなくてはなりません。

道内はともかく、四国や九州・沖縄にだってまだ走ってない国道があります。
抗がん剤を使い始めたらそんな遠出はまず不可能ですし、
進行大腸がんなら、出血のリスクもあります。
ただ、体力の続く限りはそれをやりたいなあと、、、
無論、寿命は縮むことは覚悟の上で、でも安全第一で体力の限界が来たらすぐやめる覚悟で、、、
車を運転する以上、事故などで人に迷惑をかけるわけにはいかないので。

ただ、ここで香ばしい方々が出てきそうなので、
(医者が使わない薬を云々…という人達です)
私も自分が車の長距離運転を伴うハードな趣味をライフワークにしていなければ、
普通に抗癌化学療法を受けるでしょうし、
私のような異常な趣味を持っていない多くの方は適応があるならそうすべきです。

そして、日本の国道を走りきるか、体力の低下やオピオイドの導入でもう走れなくなったら、
残りの人生を妻や娘と、少しでも思い出を残したい、そう思っています。

人生における優先度の選択がおかしいと思われる方、いるかもですね。
私も自分で異常と思っています。
でも、人生において、「大事なもの」と「優先度の高いもの」は違います。
今の健康な人生だって、仕事より家族が大事に決まっていますが、
でも家族より仕事が優先です。
だから、420kmも離れた単身赴任をしています。
ま、田舎住まいが趣味、というのが半分ですが(^^;

もちろん、妻が妊娠していたり、娘がとても困ったことになっていたりしたら、
そのときは家族を優先します。
それは時と場合、ケースバイケースです。
大事なものは揺らがないけど、優先度はその時によって変わります。

そんな感じで、自分が治癒不可能ながんと診断されたら何を考えるのか
脳内シミュレーションしてみました。

そこではたと冷静になって考える。

だったら、
がんで治癒不可能と診断されたらやるとかナンセンスなこと言わずに、
自分のやりたいことを、先延ばしにせず
今やっちゃえよ、すぐやっちゃえ、今週末から始めろよと(笑)

ま、それもそうなんですが、そうもいかないのが人生。

しょうがないさ、にんげんだもの。

PHSS(公衆衛生サマーセミナー)無事終了!

こちらのエントリー

で、宣伝させていただいた、PHSS(公衆衛生サマーセミナー)ですが、
当初の予定人数の倍以上の方からのお申込みをいただき、
可能な限り多くの方に受講いただけるようにいたしましたが、
それでも受講いただけなかった方も出るくらいの大盛況のもと、

8月26日(土)~27日(日)の2日間の日程を
おかげさまで無事、終了いたしました。

全員にご参加いただけなかったのは大変申し訳なかったのですが、
これに懲りず、来年もおそらく同時期にあると思いますので
また近くなったらご応募いただければと思っております。

今回びっくりしたのは北海道から来られた方が複数いらっしゃったことです。

これを機に、更に公衆衛生や地域保健に興味をお持ちいただければ
これに勝る喜びはございません。

研究班自体は年度ごとにしめますので、
次年度も私がかかわるかどうかは、その時になってみないとわかりませんが、
終了後に班員で行われた反省会もかなり白熱したものになりましたので、
次年度はもっと面白いものになると思いますし、しなければいけないとも思います。

スタッフの皆様、お疲れ様でした。
そして、参加者の皆様、本当にありがとうございました!!

Phss1

Phss2

Phss3





国後墓参(2)

Photo
8月8日にお参りした、ラシコマンベツ墓地ですが、
草が生い茂っていて、標柱のてっぺんが少し見えるだけです。

ここまで、藪漕ぎと登坂があり、
容赦なく体力が奪われます。

それだけでなく、あと2箇所の墓地でもそうでしたが、
アブがすごいのです。

そこは自然とともに育ってきた現地出身者(とそのご子息)。
すごい速さで周囲の草を刈っていき、
慰霊式と慰霊祭のできるスペースを確保していきます。


Photo_2
祭壇の完成です。
墓参では、北海道主催の「慰霊式」と、
千島連盟主催の仏式の「慰霊祭」が前後して行われます。

8日には、もう一箇所「植内墓地」にもお参りしました。

Dscn1316
現地の道路を歩いていきます。

Photo_3

植内墓地での墓参。
どこも実際のお墓は離れており、そこまで到達するのはなかなか難しいので、
手頃な場所に標柱を立てて、ここにお墓があるというのが
わかるようにしているようです。

一晩明けて、8月9日。

Photo_6
植沖墓地です。みんなで寄ってたかって
草を刈っていきます。
ここに辿り着く前に、ハンターさんが子熊の足跡を発見し、
厳重な警戒のもと、進んでいきました。

Photo_8

通常、1回の墓参に交通艇が陸地と「えとぴりか」の間を
3往復するのですが、このときは海がうねっていて、なおかつ台風接近の関係もあって
交通艇は1往復しか出せないとのことで、全員ではなく人員を絞って
地元出身者の方を優先しての上陸となりました。
(私は2名いた医療従事者の1人として上陸組に入りました)

実は、3箇所の墓参を予定して3箇所とも到達できるなんてことは
なかなかなくて、とても恵まれた墓参だったということを後で聞かされました。

とにもかくにも、同行医師の立場としては、全員大きな怪我も病気もなく
帰ってこられたことがなによりです。

最後になりますが、
「えとぴりか」スタッフの皆様、内閣府・外務省・北海道庁の関係の皆様、
そして、参加されたご遺族の皆様。
本当にお疲れ様でした。

素晴らしい墓参となったことを心よりお喜び申し上げるとともに、
一日も早く、この地に自由に往来できる日が来ることを切にお祈りいたしております。

国後墓参(1)

昨年に 引き続き、今年も北方領土墓参に同行医師として行ってまいりました。
日程は8月7日~10日の4日間。

「公衆衛生医師」としての仕事ではないのですが、
実は毎年、同行医師になってくれる人がなかなかいないというのが実情だそうでうs.

まあ、夏休み以外に自分の病院を4日も連続で空けられると言う医師は
そうはいないでしょうし、難しいところですね。

行政医師なら、事前に予定さえ立てておけばそこらへんの融通は
ある程度までは効かせられます。

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昨年同様、「えとぴりか」に乗って行ってきました。

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送迎バス「えとぴりかIII」です。

「えとぴりか」と「えとぴりかIII」があるということは…

そうです。「えとぴりかII」もあります。

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墓地に近いところでは、港が整備されておらず、
浜から上陸しなければならないので、
小型交通艇を使って上陸します。
それが、他でもない、写真の「えとぴりかII」です。

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現地にはクマが出没するので、ハンターさんに協力をお願いしています。

(次に続く)

【訃報】北海道がんセンター 近藤啓史先生(遅くなってしまいましたが…)

24日に亡くなられたそうです。
翌々日くらいの道新を見て驚きました。

近藤先生には昨年、当地の看護連携の講演会に来ていただいて、
その後の歓迎会も含め、
がん患者さんが社会で普通に生きていくためにはどうしたら良いか、
仕事を続けるためにどうしたら良いか、
具体的に実践している方法論を含めて熱く語っていただいたのを覚えています。

まだまだこれから北海道のがん診療・がん予防を引っ張ってもらわなければ
ならなかっただけに、本当に残念でなりません。

謹んで、ご冥福をお祈り申し上げます。

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