« 神戸大学「不適切」入試について考える | トップページ | 【公衆衛生医師のお仕事28】麻しん対応 »

医師不足地域での残業時間上限緩和!?→厚労省さん、それ何の罰ゲームですか???

医師不足の地域、残業時間の上限を緩和 厚労省が提案
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181205-00000052-asahi-soci

これは明らかに愚策。

医師不足の地域にはそもそも医師不足たる理由があって医師不足なのに、
更に医師不足地域に行きたくなくなる理由を厚労省がわざわざ作ってどうする。

医師不足地域での診療が好きで、
かつては自ら望んで医師不足地域の診療に携わっていた者として断言する。

こんなもの今すぐ撤回すべきだ。
冗談じゃない。

僻地勤務の「罰ゲーム化」は頼むからやめてくれ!!

« 神戸大学「不適切」入試について考える | トップページ | 【公衆衛生医師のお仕事28】麻しん対応 »

地域医療」カテゴリの記事

コメント

>一尺八寸 さま

 医師の過重労働対策については、様々な要因が絡んでおり、
 大変に難しいと思っています。

 要は住民の「安全」が保障できればよいわけで、
 全国土に均等な医療資源をというのは
 もう幻想であることはわかっているのですから、
 そのことの住民に対する啓発、
 そして管理職医師や院長、大学教授などの
 意識を変えていく必要があろうかと思います。

 たしかに医師の過重労働はどうにもならない部分がありますが、
 管理のやり方一つでずいぶん簡単に対処できる部分もあります。
 それで、本来激務の場所でも、他の常勤医に迷惑をほとんどかけずに
 ずいぶん楽をさせてもらった経験もあります。

 私は部長職や院長職につく医師には
 僻地経験なんて後回しでいいので、労働衛生や労働法制、
 部下の管理法を学ぶことを必須条件にすべきと思っています。
 エースとリーダーの役割は全く異なるのだということを理解せず、
 本来「エース」の位置にいるはずの人をろくな管理職研修も受けさせずに
 「リーダー」にしてしまい、
 部下の管理をろくにできないばかりか、部下のうつ病入院を連発させる管理職だっているのです。

 腕が良くて患者からの評判もいい医師に対しては「出世」ではなく「金銭」や「待遇」で
 報いるべきです。
 病院管理者はこのことをしっかりと理解することが最低条件だろうと私は思っています。
 

昔は僻地や離島が医師を呼ぶ方法として台湾や韓国からという方法もありました。台湾は戦中までは日本領でしたし、韓国も併合時代があったのでその頃に医師になった方を呼んでいたんです。長崎県対馬には期間契約で昔は韓国から医師を呼んでいたこともあったんですが、今はもう無理です。
ということで医師を呼ぶにも難しいしかといって。。。。。。となると既存の人数で長時間労働となってしまうんでしょうね。
医師を呼ぶ難しさは田舎にいる身には分かります。本当に少ない人数でやっているのを知っていますから。特に離島。対馬辺りだともうちょっと大きな病気になると自衛隊による搬送に頼るしかなかったりします。
しかしだからと言って医師の長時間労働を認めても良いのか、となるとまた問題が別になってしまいます。
未来に向かってどうしていけば良いのでしょうね。

>働き方改革のような公然アイテムもまた、匙加減と国民世論の誘導により、「社会秩序維持」装置に悪用されるかもしれませんね。

あとタイミングですね。それは私も恐れている事態です。

あと、「罰ゲーム」はそもそも一定数の「ゲーム」参加者の存在を前提としていることに留意すべきと思います。

新臨床研修開始前には「医局入局」≒ゲーム参加がデフォであって、学位のような公然アイテムのほか、パワハラや「罰ゲーム」のような非公然アイテムもまた、医療を含む「社会秩序維持」装置だったように思います。


今のゲームは任意参加制であり、また非公然アイテムの存在は許されなくなったのですが、代わりに地域枠やら専門医制度にその役割を引き継がせようという政策意図は明白です。

>医師不足地域での残業時間上限緩和!?→厚労省さん、それ何の罰ゲームですか???


働き方改革のような公然アイテムもまた、匙加減と国民世論の誘導により、「社会秩序維持」装置に悪用されるかもしれませんね。

>通りすがりの関係者 さま

 単純に費用対効果だけ考えればその考え方は当然で
 地方より都会の方が先、ということになりますね。
 たとえば道内でも郡部の中小病院や町村立診療所も困っているけれど、
 そもそもそれらを支える急性期の基幹病院の空洞化が進んでいて
 まずそれをどうにかしないといけないという考え方には一定の理があると思います。

 言葉を選ばずに言えば、
 国にとっては僻地市町村が、
 都道府県単位や市町村単位では非都市部や辺地集落や、そこに住む住民までもが
 「ニッポンのお荷物」になっているということですね。

 私はその考え方には絶対に与しませんが、
 やはり行政効率を考えると一定の理は存在するわけです。

 こうなると、おっしゃる通りで為政者の考え方次第となるのでしょうし、
 それと同時に、是非はあるでしょうが、そのような考え方が存在するということは
 これは僻地住民の側も認識しなければならないのでしょう。

日本の過疎地では、まずは少子化を理由とした小学校~大学の引き揚げがあり、次に臨床研修義務化や専門医制度を理由とした医療機関の再編が続き、今では災害を理由とした鉄路剥がしまでが既定路線になっているように思います。

ただまあ、大都会住民を何年かやってみた生活感覚から言うと、今なお続くラッシュアワーの混雑や歩道すらない生活バス路線の混雑など、むしろ都会にこそ生活インフラ投資を手厚くすべきと感じています。


そういう意味で、働き方改革を全国全業種一律に進めるにせよ、それを僻地医師だけ「猶予」するにせよ、どちらに転んでも為政者にとってはそう悪い展開にはならないと思います。

>通りすがりの関係者 さま

 私としては厚生行政と労働行政の間の
 妥協の産物、折衷案のつもりがとんでもない方向に向いてしまった…と解釈していたので、
 さすがにそれはないでしょう…と言いたいところですが、
 そうとしか思えないような事例を
 このブログを通して出会った方からお聞きしたこともあるので
 あながちそうでないとは言い切れないところが怖いところです。(((゜_゜)))

>医師不足地域での残業時間上限緩和!?→厚労省さん、それ何の罰ゲームですか???

僻地をコンパクトシティに再編したり、自治体ごとコンパクトカウンティ化するためには点在する住民居住地や自治体そのものの再編が不可欠です。
それを強制執行なしに行うとすれば、あえて住みにくくするのが為政者として最も簡便な方法であり、それを他者(たとえば赤ひげの志に欠ける不届きな医者ども)のせいするのはある意味合理的な手法と思います。

>僻地勤務の「罰ゲーム化」は頼むからやめてくれ!!

それを国が罰ゲームにしてくれるならばありがたいと考えている行政担当者はきっと少なくないと思います。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 神戸大学「不適切」入試について考える | トップページ | 【公衆衛生医師のお仕事28】麻しん対応 »

2019年8月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

最近のトラックバック